アイドリング調整
〜パイロットジェットまで変えてみた〜



コトのキッカケ
通勤にバイクが使えないんで、休みの日にしか乗れない。それでも極力乗るよーにして、どういう時にどのくらいの回転数になるか?を読み取ってた。大体の感じが分かったので、以前から気になってたアイドリング調整をしてみた。普通アイドリング調整と言えば、
  1. アイドルアジャストスクリューで、規定の回転数にする
  2. パイロットスクリュー(またはエアスクリュー)を締めたり緩めたりして、最も高い回転数になるところを探す
  3. もう一度アイドルアジャストスクリューで、規定の回転数+30回転程度にする
  4. パイロットスクリューで、30回転下げる
のが手順。どっちもタダのネジなんで、プラスドライバー1本あれば出来る。「2」が終わった時点がベストアイドル。理論空燃比になっている状態で、薄い側で少し回転落とした(この場合は30回転)ところがリーンベスト、反対がリッチベスト。「3」と「4」は排ガス規制対策でそーする事になってる。30回転とゆーのは目安で、50回転くらいにする人も居るらしい(本当はマニュアルに指定されてるハズけど、そんなモン無いし)。排ガス規制対策なんで、とーぜん薄めになるような方向(リーン側)にパイロットスクリューを回す。コマジェを含めてほとんどの場合は締めると薄くなる。反対に、濃くなるほうに回して回転を下げることも可能だけど、ヨシムラさんはそーゆー調整を聞いたこともやったことも無い。

今回の主旨
じゃあヤミクモに回せばいーかとゆーと、そーでも無くて、ある回転数でエンジンが必要とする混合気の体積っちゅーのは大体決まってしまう事と、理論空燃比は約15:1とゆーのもまた大体決まってしまっている事なので、結果的にある回転数でエンジンが必要とするガソリンの量も、大体決まってしまう。従って、ガソリンの絶対量が多すぎたり少なすぎたりする場合に、いくら理論空燃比にしても何かイヤンなカンジになってしまう。コマジェの場合、Webでオーナーの感想なんかを読むと、低い回転では濃い目なよーなので、空燃比は元よりアイドリングのガソリン供給量を絞ってやりたかった。そーゆーワケでアイドリング調整もちょっとだけ手間かけて、ガソリン供給量を決定するパイロットジェット(スローエット)の交換も行ってみた。

パイロットジェット入手
コマジェのキャブはミクニ製なので、日本でのパーツ入手は容易だと思う。今回は近所のパーツショップでキタコから出ているミクニ用のパイロットジェットを買ってきた(\550)。店頭で見た限りでは、ミクニ用のパイロットジェットは大と小の2種類しか無いよーだったのと、事前にWebで純正は#55が入っている事を調べておいたので、取り合えず大の方の#50を買った。でもこれは間違いだったコトに後で気付く。

取っかえてみる
パイロットジェットまで変えるとなると、キャブを外さないと出来ない。とは言え、下半分にあたるフロート室を外してキャブを裏返せれば交換出来そうな気がしたので、取り合えずカウルの左半分とエアクリーナーボックスを外してみた。ここで燃料ホースを外してエンジンをかけて、フロート室に残っているガソリンを使い切るまで放置。フロート室の下のほうに六角ボルトのドレンプラグがあるのは気付いてたんだけど、メンドクサイし。それでもフロート室のガソリンはけっこー残るみたいで、外してみたらガソリンこぼれてきた。空間がけっこーあるのでだいじょーぶだろーと思い、続けてインシュレーター(インテークマニホールドとキャブを繋ぐジョイントのゴム)のネジを外し、アクセルワイヤーなんかは付いたまま横倒しにしてみたら、案の定パイロットジェットを取り外すことができた。 尚、空間があると言ってもフロート室を外すときにはプラスのスタッピドライバーが無いとかなり苦労すると思う。ぢつは今回使ったスタッピ、前日にホームセンターで\100で売ってて、迷わず買ったばかりだった。

違うぢゃん!
外したパイロットジェットは買ってきたものと形状が違う。買ってきたものはジェットの側面に穴があいている。純正の方はあいていないタイプ。気を取り直して全長を測ってみると一緒。ネジも一緒。宇宙にお祈りした後、組んでしまうことにした。アイドリングと無負荷で吹かしてみた状態とで、明らかにおかしかったら元に戻すことにする。ちなみにパイロットジェットの横穴は、霧化を促進させる為のもので、ガソリン供給量の計量自体は中心の穴径で決まる。なんで、番手があっていれば、同じ量の計量が行われるハズ...。

何かヘン
ジェットを交換してフロートを付けようとしたら、何故か面が合わない。フロートとキャブとの間にはさまるガスケットがズレたのかと思い、そっと外してみてもズレていない。何かが当たって面が合わないよーなカンジだったんで、リンクレバーを覆っているプラスチックのカバーを外してみたら、加速ポンプのプランジャーが、面が合う前に既に当たっていた。つまり、アクセル全閉状態なのに加速ポンプが少し押し込まれた状態になっていた。こんなトコロのクリアランスなんて、マニュアル読まないと絶対分からないので、取り合えず1mm程度の隙間になるように調整して、も1度フロート室を合わせてみると、今度はきっちり面同士が合った。加速ポンプの調整は走りながら行うしかなさそーなんで、今は無視。

エンジンかけてみる
キャブを元に戻してエアクリーナーを付けてしまう前に、1度エンジンかけてみた。フロート室を外してしまったのでガソリンが溜まるまでしばらくクランキングし、「バスバスバス」と言い出したら手でキャブを覆ってやったらあっけなくかかった。少し吹かしてみても、至ってふつーに吹けるのでエンジンを止め、エアクリーナーとかカウルとかを組み付けた。 この後本当にアイドリング調整をするのだけど、これは左側のステップボードだけを外しておけば可能。この時点ではまだエンジンが暖まっていないので、アイドルアジャストスクリューで適当な回転数に合わせておいた。

走ってみる
10分くらい走ってみる。オートチョークが切れてもアイドリングが若干高い。パイロットジェットの番手が影響するのは、いーとこ5,000回転くらいまでだろうと勝手に予測して、その辺まででゆっくり加速、パーシャル、強めに加速してみる。コマジェの場合、ノーマルでゆっくりアクセルを開けていくと、5,500回転くらいで回転上昇が止まり速度が上がっていくので、本当に発進直後の部分だけになる。結果的に、ノーマルとの差は分からなかった。戻ってきても1度アイドリング調整。上のほうで書いた通り、アイドルアジャストスクリューとパイロットスクリューで調整したのだけど、排ガス検査があるワケでもないのでベストアイドルで1,400回転となるように調整した。

温間始動性
コレは明らかに良くなった。今まで始動は「スターターが回って〜数回転は点火に失敗して〜あ、かかった」というカンジだったのだが、スターターボタンを押した瞬間にかかるよーになった。で、モンダイのパイロットジェットの形状違いだが、今のところ別に何も起きていない。パイロットジェットがどの回転域に影響するかとゆーのは、キャブによってイロイロなので一概には言えないのだけど、一般的に「アクセル開けたからってパイロットジェットにフタしてしまうワケではないので、アクセルを開けている状態でも、パイロットジェットからの燃料供給は行われている」というのが基本で、「燃料が最終的にベンチュリーに出て行く穴の位置関係で、アクセルを開けると負圧がかからなくなり、燃料が吸い出されなくなる」というタイプのものもある。この辺は外して形状をよく観察すれば分かるのだけど、ある意味最強の調整基準である「フィーリング」でも良いんぢゃないかと思う。メイン系はも少し神経質にならないと壊れてしまう可能性があるけど、今回はスロー系だし。


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