アンチスキールシム作成
〜ブレーキかけるとみ"ゅーって音がする〜




み"ゅーってナニよ
納車時から気づいていたのだけど、前ブレーキをかけると「み"ゅー」と音がする。一種のブレーキ鳴きなのだけど、一番消し難い厄介なタイプの音だ。ブレーキ鳴きの代表的な音って「キー」という高い音だと思うのだけど、この場合は

  • ディスクならパッドを、ドラムならライニングの角を面取り
  • 表面を紙やすりで荒らす
  • 必要なところにグリスアップ
くらいの事を してやると大概直る。でも、今回みたいなタイプの音はブレーキかけた時の振動が油圧系統に伝わって、その辺のどこかが共振しているときの音なので、これ消すのはかなり厄介。四輪の場合はアキュームレーターと言う、振動による油圧の微変動を緩衝してやる部品が付いていたりするのだけど、バイクでそんなの付いてるの見た事ないし。

取りあえずちったぁマシかも
ブレーキ鳴きしてるからって制動力がすげー違うというワケではないので、気づいていたけど放置してあった。でもあんまり気になるので、夏休みだしアンチスキールシムを作ってみることにした。多分、完全には消えないと思うけど、ちったぁマシになると思う。

アンチスキールシムって何?
前述の通り、バイクでコレ付いてるのって見た事無い。これはコストと騒音に対するニーズのモンダイなのだと思う。また、ブレーキ系統に若干だけど余計なモノが付くので、タッチが多少悪くなる。実際、四輪のレースなどでは外してしまうらしい。構造的には簡単なモノで、ブレーキパッドの裏金に金属板を1〜2枚かますだけ。この金属板が振動を吸収することでブレーキ鳴きを抑えるよーになってる。

いきなり完成
多分現物見るのが一番分かると思う。パッドに被さるよーに銀色の部分を0.3mmのアルミ板から切り出して、プラハンで適当にかしめただけ。 ピストンまたはキャリパーのツメとの当たり面がカバーできるサイズであれば特に問題ないと思う。

フロント周りバラしたからついでに
コマジェのフロントフォークって、こんな風に蛇腹のブーツが付いているのだけど、コレがどーも気に入らなかった。このブーツ、マジェスティー250なんかと異なりアウターチューブの外側に被さる形状なので、何か適当な車種のを流用できないかと思ってた。

コレが付きそう

で、見つけたのがTW200用。何か知らんがこの手のバイクの外装をやたらと外してしまうのが流行っているよーで、こんなのも売ってる。どーでも良いけどあの手の外装って、どーも鶏ガラを想像してしまう。何でコレが付きそうに思ったかとゆーと、

  • インナーチューブ径がコマジェとTW200は一緒
  • ゴムだから多少アウターチューブ径が違ってもナントカなる
の2つ。TW200のインナーチューブ径なんてどーして知ってたかとゆーと、ハリケーンというバイク用ハンドルでは老舗のメーカーの品番から割り出した。このメーカーのセパハンの品番って、インナーチューブ径が含まれている。でも、TW200にセパハン付けてるヤツって居るんだろーか?使ったのはキジマ製で、品番206-259。\1,800だった。

ジャッキ初使用
先日作ったジャッキ用のゲタを初めて使った。コレ使ってフロントホイールを外してみたけど、予想以上に安定してて作業中に不安は無かった。

フォークキャップ取れないし

ブーツを変えるには、フォークを三又から抜かないとならない。外す順番は、
  1. キャリパー(サポートもろとも)
  2. スピードメーターケーブル
  3. フロントフェンダー
  4. フォークキャップ(手で緩められるところまで。完全には外さない)
  5. フォーク締め付けボルト(多分バカみたいに締まっていると思ったので。常識的な力で緩む程度に)
  6. ジャッキアップ
  7. フロントホイール
  8. フォークキャップ完全に外す
  9. 手でフォークを支えつつ、フォーク締め付けボルトを緩めてフォークを下に抜く
で、良いと思う。最初からジャッキアップはせずに、センタースタンドかけて安定した状態で、バカ締めボルトを緩めておく。コマジェの場合、キャップの外径がインナーチューブ外径よりも大きいので、フォークを締め付けているM8ボルトを外しただけでは抜けてこない。キャップは10mmのヘキサゴンレンチで緩めれば良いのだけど、コレが固い。まぢ固い。場所的にインパクトを使うには、メーターから何から全部外さないとならないので、それはイヤだ。真夏の炎天下にそんな事始めたら、熱中症で倒れてしまう。仕方なくヘキサゴンレンチに適当なパイプをカマして緩めた。このパイプはスキーキャリアで、長さ110cmくらいあるのだけど、それでも相当思い切って力をかけて「バキン」というデカイ音とともにようやく緩んだ(写真が暗くて分かり難いので、クリックで拡大)。コマジェをバラしてると思うのだけど、単体の部品の精度なんかは日本製とそんなに変わらない感じなのに、組み付け精度がかなりアバウト。こーゆー目に見え難いトコロが品質の差になってると思う。反対に言うと、ちゃんと組んであれば日本製のモノと遜色ない。

ノーマルとの比較
 付き合わせてみたところ。TW200用の方が、2mm程外径が大きい。コレはほぼゴムの厚みの程度なので、モンダイない。交換したキジマ製のモノはリップが付いてるタイプだったので、プーリーの時に使ったシリコングリスを詰めておいた。

組み付け
交換できたら元通りに組み付け。フォークを外した場合は、写真のよーにアクスルシャフトを仮組みして、左右のフォークのセンターを出しながら組む。手でスコスコ動かしながら、各ボルトを少しづつ締めて全体の帳尻を合わせる。どーでもいーがフォークスプリングの長さが左右で違っていたよーなのだが、そーゆーモンなんだろーか?

ついでにしちゃオオシゴトだ
キャリパー外したついでにと思ったのにオオシゴト。変えたからって性能的に何か変わるワケでも何でもない。こーゆーのって盆栽と同じなんだろーなー。

やっとアンチスキールシムに戻れる
シムの両面にグリスを塗ってから組み付け。ココではダストシールなどのゴム部品につかないよーに気をつけてモリブデングリスを使った。とーぜんパッドやキャリパー、ピストンといったトコロと当たる面は、ウェスで拭いておく。キャリパー組むときに少しピストンを押し込んでおくとラクに入るのだけど、その場合は走り出す前にブレーキレバーを数回握って、戻してしまった分のピストンを再び押し出してやる。

効果はどーよ?
ある程度予想していたけど、音量自体は大分小さくなったけどやはり完全には消えなかった。この手の異音は直し難い。で、ブレーキタッチの方はとゆーと、これも予想通り、多少グニャグニャした感じになった。このトレードオフのどっちを取るかは迷うところ。タッチは元々あまりカッチリしたものではないので、近いうちにステンメッシュホースにしてしまおうと思っていたので、それまではこれで様子を見ることにしよーと思う。

注意
ヨシムラさんの場合、ある程度の道具や知識、経験があるのでこの辺バラしてしまうのだけど、ブレーキとかサスペンションとかは、組み付け不良があると即事故につながるので、行う場合はシツコク確認しながら行うよーに。(今は単なるアマチュアだけど)プロのメカニックってのは、間違えたり失敗したりした時に、明らかにそれが分かるよーな術を知ってるのだ。だから間違えてもコワレル前に気付く。そーゆー感覚って説明し難いので書けないのだけど。自分でバラして自分で組んだものに責任とってくれるのはママくらいしか居ないと思うので、その辺は十分「覚悟」してから行うよーに。


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