ピレリGTS
〜イタリア製ブランド品の味わい〜



フロントはあんまり選べない
コマジェに合うサイズのタイヤって、特にフロントが中々無い。ヨシムラさんの知ってる範囲では、純正のダンロップD305、ブリジストンのB-02、ピレリは2種類あってEVOと今回選んだGTS位だろーか。また、ミシュランBOPPERもカタログには載っていないけど注文出来るらしい。リアはマジェ250と同じサイズなので、もー少し選択肢が増えると思う。ちなみにサイズはフロントが120/70-12、リアが130/70-12。意外と太いタイヤ履いてる。 全然カンケー無いけど、デジカメ壊れちゃったんで今回は画像なし。直ったら画像だけ追加するかも。

欲しいヒトは急げ!
最初はNap's世田谷で前後とも注文したのだけど、フロント用は生産完了だか製造中止だかで、入荷未定か出来ないかも、と言われてしまった。仕方ないので「在庫で持っている所を探してみるからリアだけ注文してくれ」と頼んでフロント用を探し始めた。と、言っても取り合えず思いついた GT商会 に問合せてみたら、あっさり「納期2週間でお取り寄せできます」という回答だった。もしかすると、販売店の仕入れルートによるのかも知れないけど、「生産完了」とゆーコトバが気になるので、ピレリGTSへの交換を考えているヒトは急いだほーが良いかも知れない。この「生産完了」が真実で、実はその理由がニューモデルの登場で、更に更に「このペェジを読んで急いで買ったのに損したー!」とかゆー目にあったヒトが居たとしても、抗議も不幸の手紙も受け付けません(笑)。

足回りの最初はタイヤ
これはヨシムラさんの経験的なモノなので、異論はあるかも知れない。でも、足回りの調整や部品交換で最も影響の大きい部分はタイヤである、という事に異論は無いと思う。空気圧の調整だけでも相当違うとゆー経験は誰しもあるんぢゃないんだろーか?なので、一番変化の大きいタイヤを最初に決めてしまいたい、とゆー理由で最初にタイヤを持ってきたいのだ。コマジェの場合、フロントの空気圧指定が1.5kgf/cm2と低めなのだけど、コレを変化させるとかなりハンドリングが変わる。コレは他の方も指摘されていて、純正タイヤでもかなり変わるので、スリップサインが出てるとかは論外として、タイヤ交換を考えているヒトは最初に試してみると良いと思う。調整範囲は多分、1.5〜2.2kgf/cm2くらいまでなら、タイヤやホイール自体に問題は発生しないと思う。ヨシムラさんは純正タイヤの時は、フロント1.7kgf/cm2、リア2.0kgf/cm2が好みだった。

ピレリGTSなワケ
いくつかある選択肢のうち、ピレリGTSを選んだ理由はこんな感じ。
  1. あんまりトガったハイグリップタイヤではなく、穏やかそーな感じがあった
  2. その裏返しとして、耐久性がありそうに思った
  3. トレッドパターンがあんまり派手ぢゃなかった
  4. ピレリタイヤって使ったこと無くて、ちょっときょーみあった
  5. 速度規格が「P」
このウチ1〜3は一般的に、ドライグリップ、ウェットグリップ、耐久性といった特性をどの辺でバランス取るか、によっての組み合わせになる。ピレリの場合はよりドライグリップ側に特性を振ったEVOがあるので、GTSはもー少し普通に使う性能を重視している。まさかコマジェでヒザスリするワケでもあるまいし、純正タイヤより全体的に少しグレードの高いよーなのを探してたヨシムラさんにはうってつけに思えた。また、5に関しては、まさかコマジェが150km/hも出るとは思えないけど、そーゆー無駄っぽさが良いかなー、と(笑)。でも、実際に最初に挙げたいくつかのタイヤのうち、速度規格が「P」なのはGTSだけだった。

今回はショップ任せ
12インチとは言えスクーターのタイヤなので、やれば自分でも交換出来ると思うけど、リムにキズ付けたりビードの上げ下ろしの心配があったりと、イロイロ面倒なので交換作業は前後ともNap's世田谷でやってもらった。コンプレッサーのエアで動かすタイプのビードブレーカーやタイヤチェンジャーって、そーいった心配がほとんど無い。初めて使うヒトでも、まーず失敗する事は無いくらい優秀なのだ。ってゆーか正規の工賃払うから設備貸して欲しかった(笑)。

感想
純正タイヤもそんなに悪いフィーリングでは無いと思う。少し気になるのはそれなりなドライグリップに比べてウェットグリップが相対的に弱く感じる事と、ヨシムラさんの車両に付いてたタイヤに固有のハナシだったのかも知れないけど、40km/hくらいで若干振動が出ていた事。一般的にタイヤって意外と丸くなくて、ミリの単位で偏芯してたり楕円だったり、凸凹があったりする。この辺の寸法誤差は程度の問題で、あんまりおかしいとハンドルにグイグイ振動が来るのでタイヤを削って調整する。バイクでそーゆー車両に乗ったことは無いけど、むかーし車の仕事してた時に1度あった。確かその時は、ホイールバランスは元々狂いが無くて、何がおかしいんだか分からず居た時に、職場の先輩に「ダイヤルゲージでタイヤの振れ測ってみ」と言われて測ってみたら3mmくらい偏芯してて、専用の機械でタイヤ削って直したと思う。振動の原因はこのよーな寸法誤差と重さのバランスの狂いのどちらかである事が多いので、気になったら測ってみると良いと思う。ダイヤルゲージなんて無くても、マチ針をガムテープとかで地面や適当な台に固定して、目見当で測れば大体分かる。目で見てワカラナイ場合は大概モンダイ無い。

で、やっと感想。と言ってもまだやっと保護用のワックスが取れてきた程度しか走ってないけど。まず純正タイヤで若干発生していた振動が消えた。コレは前述の通り、アタリハズレがあるので何とも言えないのだけど、少なくともハズレを引かずに済んだみたい。パターンノイズも純正と変わらずやかましさは一切無い。乗り味の最も印象的なのは、速度の高い状態で大きく曲がっているとき。数値で表現できない部分になってしまうのだけど、とても滑らかな転がり方をすると言うか、つーっと糸を引くよーな感じで曲がって行ける。コレは真っ直ぐ走っている時もそう感じるのだけど、カーブの回転半径が大きくて、曲がってる間に何度か寝かせたり起こしたりとゆーよーなシチュエーションが一番良く分かると思う。タイヤが転がっている抵抗感をほとんど感じられないのだけど、グリップ感が無いとゆーワケではない。むしろツルっと行っちゃいそーな感じは純正タイヤの方が大きいと思う。ギンギンのハイグリップタイヤの場合は、もっと如何にも「路面をとっ捕まえてますー」という感じがするのだけど、寝かせたり起こしたりの時の、グリップしているバランス感覚がよく分かる感じ。イタリアの老舗の高級ブランド品って、革製品なんかもそーなのだけど、ヒトが感じるトコロが非常に心地良く作られてる。それこそカバンの金具の開け閉めの重さとか、靴だったら入り口部分のフィット感とか。ピレリタイヤって独特の乗り味があってリピーターが多いとゆーハナシを聞いたのだけど、こーゆー事なのかも知れない。ちょっと誉めすぎなよーな気もするけど、街中メインで走るヒトにはオススメできると思う。尚、今のところ空気圧は前後とも2kgf/cm2にしてる。ちょっと高めな気がするけど、理由は後述。

調子に乗ってリアサスも換えてみた
コマジェのリアサスはゴムとかの摺動抵抗を利用したフリクションダンパーになってる。そのせいかけっこーガサツな動き方をする。車重に対して伸び側減衰力が全然足りないのだ。で、巷で評判の良いマジェ250用のリアサスに換えてみた。ウワサによると「高級な動き方をする」とか「減衰力をしっかり感じる」とか、ワリと良いハナシが多いよーだったので、ちょっと期待してた。ご多聞にもれずヤフオクで入手したモノで、多分この1年以内の年式の車両のモノだと思う。で、換装してみたらウワサ通りだった。この理由は、きちんとした減衰力が発生している事と、バネ自体が若干長い事の2つが主な理由だと思う。減衰力に関してはマジェ250純正はマトモなオイルダンパーなので言わずもがな。バイクのサスペンションスプリングは、恐らくほとんどが荒巻きのスプリングなのだと思うけど、この手のスプリングって縮むときに均等に縮んでいくワケなくて、柔らかい部分が先に縮み、最終的に隣り合うバネ同士が密着した状態になる。そーすると今度は硬いトコロが動くのだけど、この時バネとして機能している部分は、縮む前と比べてかなり短くなる。バネ自体が長いと、この「バネとして機能する部分が減っていくという現象」を遅らせる事が出来るので、結果的に「良く動く」バネになる。この辺の効果で「高級な動き方」というフィーリングとして伝わってくるのぢゃないかと思う。この特性はピレリGTSに良くマッチするようで、大袈裟でなく「もぉ純正タイヤとリアサスの組み合わせで乗りたくないなー」と思ってる。

いー事は続かない
別にタイヤやリアサスのモンダイでも何でもないのだけど、バーハンドルに換えてから極低速、ヒトが歩く位の速度で走ってると、どーもフロントタイヤがキョロキョロと動くよーな挙動が出てて気になってた。でもフロントをジャッキアップしてハンドルを切ってみても、特に異常は無いよーで、タイヤの空気圧が低いのかと思って見たら1.5kgf/cm2でモンダイ無し。試しに2.0kgf/cm2まで上げてみたら少し挙動が収まるよーだ。バーハンドルにした時に、ケーブルやハーネスの取り回しを少し変えたんで、それかと思ったけど、特に引っ張られて無さそう。で、そんな事をしてた時に、浮いたフロントタイヤを手で持って、ちょっと向きを変えてみたら「コツン」と抵抗があった。まだ大して走っていないコマジェのハンドルステムベアリングがイっちゃってた、とゆーハナシを聞いていたので、イヤーな感じはしていたのだけど、どーやらソレっぽい。ハーネス類を大体外してほとんどフリーな状態にしても、この症状は発生しているのでほぼマチガイ無いと思う。症状はけっこー微妙で、ハンドル側で切るとほとんど分からないのだけど、タイヤ側を持って切ってみるとセンター付近で丁度ラチェットレンチのノッチのよーな引っ掛かりがある。

多分ヨシムラさんの車両も、元々そーだったのだと思う。バーハンドルにした時から顕在化したのは、重量物であるハンドルポストがセンター付近に増えたこと、センターから遠い位置にあるバーエンドを軽量なモノに交換したことの2つで、ハンドル周りの慣性モーメントが減少したからと考えてる。慣性モーメントが減っているとゆー事は、路面からの反力の側から見てもハンドルを動かし易くなってるワケだし。それに加えてタイヤやリアサスを交換したので、症状はかなり顕著になったんぢゃないかと思う。こんなトコロのベアリング交換なんてかなりオオシゴトでメンドクサイけど仕方ない。ベアリング一式を注文して、今はそれを待っているところ。トホホ。

全体的に
ムカつくトラブルがあって、しかもまだ解決してないけど、全体的にはかなり好みの印象になった。全ての機械ってそーなのだけど、あんまりぱっつんぱっつんに仕上てしまうと、操作してて疲れてしまうのだ。ノーマルのコマジェは良くも悪くもかなりダルダルで、シチュエーションによってはストレス溜まる。今回はこの必要以上のダルダル感の緩和に効果があったと思う。特に流れの早い道路で走るよーな場面での変化が大きいので、同時進行でやってるTMR28で狙っている辺りと上手く協調してくれそーな気がする。でもこーなって来ると、今まで全然不満の無かったフロントサスが、もー少ししっかりして欲しくなる。コレはノーマル状態で取れていたバランスが崩れるよーな事をしたのだから、アタリマエと言えばそのとーり。近いうちにフロントも、現在の状態にバランスを取れるよーに調整してやろーと思う。


戻る