ステムベアリング交換
〜頼むぜ台湾ヤマハさん〜



イカレるかそんなトコ?
ヨシムラさんのところにコマジェが来て丁度半年。走行距離は全然伸びてなくてようやく2000kmくらい。そんな状態でこんなところがイカレてしまうワケがない。こりゃー絶対組み立て時に思い切り締めちまったにチガイナイ。頼むよー台湾ヤマハさーんマヂでー。

必要なモノとかは省略
実はコマジェのステムベアリングの交換ネタは、Noripapaさんのサイト に既にある。今回の作業ではひじょーに参考になった。ってゆーかNoripapaさんのサイトは確かな知識と技術に裏づけされているので、どの記事もとても参考になる。遭えて同じ情報をいくつも載せるのもどーかと思うし、必要な部品とかはそちらに詳しいので省略(笑)。ちなみに上はアウターレース、ボール、インナーレースとバラバラに品番があるけど、下側はこれらが1セットになってる。

まずはカウルとかバラす
って全然まずとかゆーレベルぢゃ無いし(笑)。順番は左右のカウル、ヘッドライト、メーターパネル、スクリーン(根元の化粧パネルごと)といったトコロ。イキナリこの姿だとびっくりするかも知れないけど、慣れちゃうと15分くらいでこのくらいまでにはなる。この後ハンドルバーを外してステムナットを3つとも緩めておく。ステムナットは予想通り「そんな締まってていーのか?」という固さだった。もっともそれを予想してたから、フロントホイールを外す前、つまりジャッキアップして不安定な状態になってしまう前に手で緩められる程度にまでしておいたのだけど。

ステムナットは昔のチャリンコみたい
ステムナットは昔のチャリンコみたいに、円の外周の6箇所に切り欠きがあるようなナット。フックレンチとゆー工具で緩めるのだけど、40mm前後用のモノでOK。ここに至るまではアンチスキールシム作ったとき とかバーハンドルに交換したときとかも参考にして欲しい。写真クリックで拡大。

後は外せばいーだけ
ジャッキアップしてフロントタイヤを外したら、ステムナットを緩めればごっそり外れる。こーゆートキって何しろダンドリ勝負で、フロントフォークを手で支えないとならなくなる前に、床に転がってるモノを片付けるとか、ナットは1個だけ残して他のものを全部外しておくとか、外したら置き場所どーするかとか、よく考えておく。フロントフォーク自体はそんなに重くなかった(片手で十分支えられた)けど。ステムナットと同軸に、やれ回り止めだのダストシールだのとごちゃごちゃ付いているのだけど、こーゆーモノはきちんと順番に並べておく。分かんなくなっちゃったヒトはこの画像を参照。左からステムナット1、回り止めのクローワッシャ、ステムナット2、ゴムのブッシュ、ステムナット3、ダストシールの順番。左が1番上に来る。

ベアリングの状態
取り合えず外してみたトコロ。左が上側、右が下側。初めて見る人はグリスの色にビビっちゃうかも知れないけど、この程度ならまだキレイな方。トラックのホイールハブなんて卒倒しそーなくらいキタナイので、それに比べりゃこんなのカワイイもん。

さーてどいつよイカレてたのは?
コイツ。下側ベアリングのインナーレース。ストロボで光ってるあたりの両側に、円周方向に筋状の跡と、3つくらい打痕がある。冒頭で書いたNoripapaさんのサイトでも同じよーな写真が掲載されているので、コレは組み立て時の締めすぎと言ってほぼマチガイないと思う。上側は清掃してみたらキレイなものだった。ちなみにこのインナーレースの下にはゴムのダストシールが組み込まれている。インナーレースを外す場合はこのダストシールも取り外しておく必要があるのだけど、向きがあるので注意(横から見て末広がりになるよーに組む)。写真クリックで拡大。

上がイカレてるほーが良かった
ハナシの 順番が前後してしまうのだけど、上の写真のインナーレースだけはバイク屋で交換してもらった。とゆーのもインナーレースがステム軸にプレスで圧入されてたから。そんなモノは流石に用意できないし、無理に交換できるワケも無いし。上側ベアリングであれば、ハンマーで叩いてレースを打ち込む事ができたのだけど。ちなみにフロントフォーク外してインナーレース持ってっての交換工賃が\2,700。待ち時間も含めて(ってゆーかほとんど待ち時間)2時間で出来てきた。いー商売してるなー。

アウターレースは叩き込んでしまえ
アウターレースは本来、ベアリングプラーで取り外す。プラーのツメを引っ掛けるための切り欠きがステム穴に切ってある。でもそんなモン持ってないので、要らないカーテンレールを上から当ててひっぱたいて抜いた。何故カーテンレールかとゆーと、切り欠きにハマりそうで且つてきとーな長さのモノ(60cmくらい)がそれしか無かったから。シロウトさんはそーゆー無茶をしてはイケナイ(笑)。その後、新しいアウターレースを叩き込むのだけど、こーゆー場合は写真のよーに、古いアウターレースをあてがっておいて叩きこむと、レースを傷めない。乱暴そーに見えるかも知れないけど、ヨシムラさんは車の仕事をしてた時、ホイールハブだろーがデフだろーがこの方法でベアリング交換してたし、それでモンダイになった事はない。とーぜん本当はNoripapaさんのサイトにあるよーに専用の工具で組み込むので、これもやっぱりシロウトさんは無茶してはイケナイ。

プレロード調整
ステムベアリングのよーに、軸の両側から押さえつけるタイプのベアリングって、必ずプレロード調整とゆーものが必要になる。プレロードという言葉には2種類の意味があって、
  1. ベアリングを組むときに、ベアリングを落ち着かせるために1度オーバートルクで締め付けること
  2. 調整後もある程度のトルクがかかった状態で組みつけられていること
この2つは理由が異なるので注意。まず、ベアリングを組むときは、ガタ付きを無くすためにオーバートルクでナットを締める。オーバートルクと言っても、この1発目も何kgfで締めれとマニュアルに書いてある。そのトルクで締めたら軸を手で回転させてやり、ベアリングを落ち着かせる。その後ナットを1度緩めて本来の調整値になるように再度締め付ける。この調整値の方も、その後の使用によるガタ付きが起きないように、ある程度トルクのかかった状態となる。とーぜん、そんなトルクなんざ知らんので勘(笑)。とは言え、「ハンドル軽めが好きだから」とかそーゆー理由で意図的に緩め、或いはきつめに締めたりしてはイケナイ。こーゆーモノはかかる負荷で大体ベアリングのサイズが決まりプレロードが決まっているのだから、その通りやらないと必ず不具合が出る。よーするにバラす前と同じにすれば良い。

ココまでできたら後は組むだけ
プレロード調整が出来たら、ヤマを超えたと言って良い。ヨシムラさんもこの後はサクサクと組んでしまった。

どーよ?どーなのよ?台湾ヤマハさん?
Noripapaさんの車両とヨシムラさんの車両は、購入時期から考えて恐らく大体同じ時期に製造されたのだと思う。両方の車両とも「大した走行距離を走ったワケではない」「特に大きな衝撃を与えたことも無い」「足回りの変更後に顕著に感じた」と、共通する部分がたくさんある。そして何より同じ部品が同じよーにキズモノになってた。コレは偶然?そーは思えねーぞヲイ(苦笑)。

何故か最後に事の経緯
実はコレ、気づいたのがバーハンドルにした直後。何故そのとき気づいたかとゆーと、元々そーだったのだけどハンドル回りの慣性モーメントが変わって顕著化した、と推測している。その後リアショックやタイヤを変えても良くならないし、この3週間くらいは明らかにセンター付近でカクンという手応えが出始めていた。部品や工具を揃えて時間も取ってで、結局1ヶ月半くらいそのまま乗ってたことになる。ココまでやるとなると、相当色んな(それも確かな)知識と経験、そして時間が無いと難しいと思う。ヨシムラさんも最初はメンドクサイのでバイク屋にやってもらおーかと思ったのだけど、工賃だけで\14,000くらいと言われて萎え萎えになってしまったので自分でやった。その間色々調べてたら、どーやら他にも同じ不具合の出ている車両があるらしかったので、自分の目で見てみたかったとゆー事もある。交換して試運転してみたところ、正常な状態とゆーのがいかにアリガタイかとゆー事が良く分かった。コレでやっとTMR28に専念できそーだ(笑)。


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