TMR28
〜最後まで苦労させられたワイヤー〜



やっと届いたワイヤー式スターター
ヨシムラさんの手元にあるTMR28のスターターは、プランジャーとノブが一体式になっていた。元々モンキー用のキット物だったので、これはこれで不都合無いのだろう。でも、コマジェにコレを付けよーとなるとモンダイで、カウルだエアクリーナーだと付いてしまうと、とても手が届くよーなトコロではない。TMRを手に入れたワリと早い段階で、SR400/500等のキット物にはワイヤー式のが付いてることは知ってたのだけど、手に入るまでにかなり紆余曲折があった。尚、これまでチョークという、一般的な呼び方で書いていたけど、ミクニではスターターと呼ぶらしいので倣うことにした。

どーやらそのものズバリは無いらしい
始めはNap'sで補修部品として頼んでみたのだけど、あの手の量販店はミクニから直接購入しているワケでは無いんだそーで、卸の商社が出してくれるかくれないか、で決まってしまうのだそーだ。モヒカンの店員さんは手を尽くしてくれたらしい上、かなり恐縮していた。でも彼の話にヒントを得て、だったらミクニから直接購入していそーな、チューニングショップとかだったら頼めるんぢゃないかと思い、環八沿いのWorks に問い合わせて見た。モヒカンの次は頭のてっぺんから声を出すおねーちゃんだった(笑)けど、モノを見せながら説明して、どーにか手配してもらった。6週間ほど待って納品されたときに、頭のてっぺんねーちゃんが説明してくれたハナシによると、ワイヤー式スターターは補修部品として設定が無いそーで、ミクニ側は部品1個づつを個別で受注して、足りない部分は作成したとのコトだった。なので、品番は不明。ヨシムラさんは3,500円くらいで買えたのだけど、もしかすると時価かも。

一体式との比較
上がワイヤー式。金色の部分がバルブとニードル一体となっている。ミクニのキャブレターというハナシになると、この部分だけでも何種類かあるらしく、形状の似ているものはいくつかみつけたのだけど、ニードルの長さが違ったりする。中央の銀色の部分が取り付けナットなのだけど、これもまたヘンなサイズで二面巾11mm。どーにかしてTMR用を手配できなければ、ワンオフするしかないかも知れない。

2本引きのアクセルワイヤー
コマジェの純正キャブはワイヤー1本で開閉するタイプ。対してTMRは2本のワイヤーがそれぞれ開と閉を担うタイプ。最初はアメリカンバイクのが流用できないかと考えていたのだけど、仮フィッティングのときに必要そうな長さを測ったら、1750mmくらいあって、とてもそんな長さのものは見つからない。マジェスティ250は2本引きなのだけど、これも1650mmくらいで長さが足りない。んぢゃ、マジェ250用のロングワイヤーだったらどーなのよ?と調べてみたら、ハリケーンから販売されていたのだけど、今度は長すぎ。中々適当なのが見つからないでいたところ、デイトナからマジェ250用が発売になったのを知った。これは長さの設定が2種類あって、1720mmのモノと1800mmのモノがあった。長すぎるのも困るので、1720mmのものを購入。品番43739で4,500円。

その他純正と違うモノ
燃料ホースの径も違う(純正:6mm、TMR:8mm)。キタコ製のアダプターで変換。品番993-006080。

やっぱり長すぎのリード管
デイトナのアクセルワイヤーは、注文したときはまだ発売されていなかったので、モノを見ずに頼んだ。で、来た時最初に気になったのはワイヤーリード管の長さ。それでなくてもガソリンタンクとギリギリなのに、こんなに長いと当たっちゃうかも、と思いつつ仮組みしてみたら、案の定、ガッツリ行った。切って作り直すしか無かろう。

タイコを作る
元々のリード管のネジ部をすべて切ってしまい、その上に新たなネジ山を作れば希望のクリアランスが確保できそうなことが分かったので、元のタイコはサクっと切ってしまった。ちなみにワイヤーは普通のペンチとかニッパーで切るとほつれてしまうので、仕方なく専用のカッターを買ってきた。タイコは直径6mmだったのだけど、適当な端材がなかったんでこれも丸棒を買ってきた。1つの長さは8mmで良かったので、20mmもあれば十分なのに、1mでしか売ってなかった...。タイコ自体は見たまんまで、6mmの丸棒を長さ8mmに切り出して、真ん中に1.8mmの穴を開けた。1.8mmはワイヤーが1.5mmだったから適当に。この後、ワイヤーを適当な長さに切って、ステンレス用のフラックスを塗ってから半田付け。半田が付くものだったらタイコは何でも良いと思う(真鍮とか)。今回は真鍮の6mm丸棒が売ってなかったんで、軟鉄。

M7って何に使うの?
元々のリード管はネジ部だけ1段細くなっていて、ネジはM6だったのだけど、こんなモノを細く削りだすなんて手作業じゃ無理なので、タップとダイスを探したら、何故かM7x1.0という、何に使うのか不明なのが出てきた。どーせワンオフなのだからいーかと思い、リード管にM7のネジを切った。ナットは6.2mmのドリルでさらって、やっぱりM7のタップを立てた。ヨシムラさんはM7ってネジを見たこと無かったので、コレが生まれて初めてのM7。ある意味貴重だ(笑)。

クリアランス確保成功
写真の右側が車両前方。コレでもまだ当たりそうに見えるけど、キャブレターはスイングユニットの動き方のカンケイで、この位置からガソリンタンク下方に潜り込んでいくよーな軌跡となるので、これで干渉しない。最終的に、元のリード管よりも40mmくらい詰めた。

上から見たトコロ
同じく写真右側が車両前方。車体左側からTMRの上を通ってリンクに至る。こーゆー風に横から取り回したかったので、マジェ250純正だと届かないし、あんまり長すぎても困るのだ。

後は組むだけ
ココまで出来てしまえば、後は元に戻すだけ。最後に加工したのはエアクリーナーケースが燃料取り入れ口と若干干渉したので、カッターで少し削ったくらい。一応、寸法測って揃えたものなので、ワリとすんなり取り付いた。

フィッティング完了
写真暗くて見えねーよ(笑)。クリックで拡大しても、カウル組んぢゃった後なんでやっぱり分かりにくい(爆)。1本遊んでるホースはチャコールキャニスターから出ているモノ。TMRにも負圧取出しのニップルが元々あるので、そこに繋ごうと思ってたのだけど、サイズが合わなかった。適当なホースも無いんで、コレは年明けに持ち越し。

さぁ始動
純正と比べてフロート室もデカイし、気温も低かったのでかなりの回数キックをして始動。パイロットアジャストスクリューはエアクリーナーを外さないと調整できないんで、スロットルアジャスターで2000r.p.mくらいに調整してしばらく放っておいた。全体的に混合気が濃すぎると思っていたのだけど、意外と排気ガスのガソリン臭はなく、かなり高い回転とは言え、ワリと普通にアイドリングしてる。ラジエターホースを触ってサーモスタットが開いたのを確かめてから、純正の時の設定だった1600r.p.mまで下げて見た。すると意外な事に、ノーマルよりもアイドリングがバラつかない。

何でこんなに安定してるの?
ヨシムラさんが普段停めているトコロは少し上り坂になっていて、油面のカンケイで平らなトコロよりもアイドリングが100r.p.mくらい高くなってた。それを見越して1600r.p.mにしたのだけど、普段よか不正燃焼の回数が少ない。デジタルタコメーターの振れも、普段だと100r.p.mを越えるのだけど、TMRは100r.p.m以内で収まってる。平らなトコロに移動させても同じで、これは予想外だった。

そろそろ時間切れ
ココまで出来たトコロで、大分暗くなってきたので今日の作業は終わりにした。駐車場の中でほんの少し走って見て、とりあえず走り出せるコトは確認できたので、まぁ良かろう。

これからセッティングしないと
ホントは年内に取り付けしてセッティングも出したかったのだけど、ワイヤーの調達に予想外に苦労したことや、仕事で1ヶ月ほど東京を離れていたことで、ここまでとなってしまった。メインジェットだけはいくつか揃えてあるのだけど、パイロットジェットやニードルは持ってないので、どっちにしろ正月休みが明けてから。それ以外にも、ブラブラしてるキャニスターのホースだの、タイラップで縛っただけのチョークだの、更にココまでのTMRのコンテンツをオサライしておきたいし、まだまだやる事はたくさんあるけど、それはそれ、今年はそーゆー年だったのだ、とゆーコトで。

250マジェ用スイッチ移植取り付けまでのオサライ


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