カメファクセンタースプリング
〜地味なセッティングパーツ〜



センタースプリングの効果
ヨシムラさんがスクーターに乗り始めた頃って、こんなモン売ってなかった。長いブランクの後コマジェに乗り始めて1年。パーツ屋さんに行くと、車種別にイロイロ売ってて感心し、興味を持ってた。スクーターの駆動系って、遠心力で移動したウェイトローラーにプライマリ側のプーリーが押し広げられて、変速比を下げていこうとするのと、今回変えたセンタースプリングがセカンダリ側のプーリーを押し広げて、変速比を上げていこうとするのが釣り合ったトコロで動力伝達されている。遠心力は回転速度の2乗で大きくなっていくコトや、ウェイトローラー溝がまっすぐな傾斜になっていないコトからすると、プライマリ側のプーリーが広がっていく様子って、多分直線的では無いのだと思う。一方セカンダリ側も、トルクカムという機構があるので、こっちも直線的にはなっていないハズ。

イメージ図 よーするに、変速比を上げようとするのも下げようとするのも、単に上げ下げしているのでは無く、上昇カーブと下降カーブが違うトコロを通っている。左図はそのイメージで、赤がシフトアップ、青がシフトダウン。縦軸が変速比で横軸が速度と思ってもらえば良い。何でそんなコトしてるかとゆーと、物理的に直線にするのが難しいとゆーのもあるし、ホントにまっすぐ上がって下がっちゃうと、一定速度で走ろうとした時に変速比の上げ下げが常に発生してしまい、乗りにくくなってしまうのだと思う。センタースプリングのバネレートを変えたり、バネ特性を変えるのは、この上昇カーブと下降カーブを変えてやるコトになる。ちゃんと選べば一番最初と一番最後は一致して、途中のカーブを変化させるコトができる。失敗すると変速比が上がりきったり下がりきったりできなくなって、発進加速が悪くなったり最高速が落ちたりする。どっちにしろ、最終的な変速比はセンタースプリングで決まるワケでは無いので、変えたからって発進加速が良くなったり最高速が上がったりはしない。

今回の目標
コネタTMRセッティング のページで少し書いたけど、TMRのセッティングがほぼ決まったら、今度は駆動系とのミスマッチを感じてきていたので、それを補正したかった。コレは R.P.M製プーリー の特徴でもあって、TMRにする前も少し感じてたのだけど、ウェイトローラーを少し軽くしてみたら、ソレほど気にならなくなってたんでそのままにしてた。具体的にはごくゆっくり走っているところからの加速時に、も少し高い変速比を維持して欲しいのに変速が始まってしまい、ちょっとカッタルく感じてしまっていた。その後、50km/hくらいまで速度が上がると、TMRのおかげで増したトルクが車体を押し出してくれていたので、ホントにごく最初のトコロだけ。反対に、その辺りでセンタースプリングにあんまり頑張ってもらうと、今度はエンジン回転が上がりすぎてしまい、ちょっとセワシナイかなー、とゆー感じになりそーだったので、その辺は気を付けて選んだ。

選んだヤツ
パッケージ 最近はコマジェ用のセンタースプリングも、けっこーイロイロある。センタースプリングには右巻きのヤツと左巻きのヤツがあるのだけど、これも両方選べる。巻き方向の違いは、スプリングを圧縮していった時のバネの張力に差が出る(バネレートは同じとして)。と、ゆーのもセンタースプリングはトルクカムを回転させながら縮むコトになるので、左巻きのヤツは回転方向と同じに、右巻きのヤツは逆になる。コレは変速の後半で、そのまま同じよーに変速していくか、どんどん変速し難くなっていくかの違いになって表れる。今回は変速の初めのほうを少し遅らせたかったのと、変速後半はあんまり変わって欲しくなかったコトから、純正と同じ左巻き、バネレートも少しだけ高いモノを探して、カメレオンファクトリー製のSS-501とゆーのを選んだ。

どっちなのよ?
10%なの? 15%?どっちだ? でもこのパッケージ、前面には10%UPと、側面には15%UPと書いてある。 同社のWebページ によると10%みたい。どっちなんぢゃい。

交換作業
モーターレンチ 他の部分はともかく、交換にあたって一番難儀なのは、このセンターナットだと思う。ヨシムラさんは、モーターレンチで回した。こんな風にレンチを当てて、真ん中を掌で押さえておき、レンチの柄の部分をハンマーで叩く。押さえる手には軍手をしておけば安心。何度か叩いてると衝撃で緩む。スプリングの張力がかかってるんだから、そのままナットを外すととーぜん飛び出してくるんで、アシで押さえておく。締めるのも同じ要領。工場組み立て時に、ナットを締めたコトを確認するマーキングがしてあったので、それを目安にして締めておいた。写真クリックで拡大。

純正との比較
記念写真 左がカメファク製、右が純正。純正は未塗装でサビが出てた。ちなみに手で押した感じではほとんど違いはワカラナイ。セカンダリ側を変速し難くするコトになるので、ウェイトローラーは それまでの10g×6個 から、10g×3個+11g×3個にしておいた。

試運転
元通りに組み立てて走ってみた。この日は午後からヨメさん乗せて少し遠出したのだけど、タンデムのよーに負荷の大きな状態だと、その違いはよく分からなかった。翌日一人で乗ってみたら、イイ感じに狙った部分が変わってた。変速後半はそれまでとあんまり変わっておらず、ソレほどせわしくも無く、カッタルくも無くと、テキトーな感じの駆動系セッティングになった。 最高速は試してないのでワカラナイのだけど、普通に使う速度域でほぼ満足な状態なんで、もぉコレでいーや。

地味だけど
センタースプリングって地味だし、セッティングパーツでしかないのだけど、けっこー思い通りになってびっくり。途中でも書いたけど、変えたからって性能が極端に変わるワケでは無い。あくまでもフィーリングとゆーか味付けが変わる。とーぜん、もっとハードなエンジンチューンなんてした場合、それを生かすよーに駆動系も細かく詰めていくのだろーけど、ストリートで使うのなら、適当なズボラさがあったほーがラクでイイ。KOSOのプーリーは中間域もワリと良いみたいなのだけど、R.P.Mプーリーの場合は、センタースプリングもセットで考えた方が良いのかも知れない。今回のカメファク製のは、変速特性がそんなに激変するワケでは無いみたいなので、ノーマルエンジンでも追従できるんぢゃないかと思う。



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